オンライン・タダーズ20’08

タダーズの音響を担当していただいているプロの音響エンジニアのT.eng.氏の博学ぶりには毎回驚かされます。タダーズ専任バリスタの井上清三さんは日々思ったこと「考現学」と称して書き留めています。店主が「実はこの言葉はパクリで・・」と説明を始めたとたん、T.eng.氏が、日常の風俗を克明に記録して「考現学」という概念を作られた、今和次郎氏の「考現学入門」という本をかざしてくれました。ほとんど知る人のない考現学について即座に反応されて本当にびっくりしました。後半、T.eng.氏の秘蔵SPレコードを、音楽が大好きと言う吉川さんとたっぷり聴くことができました。T.eng.氏の感想です。 ●今回はアウシュビッツなどの歴史の話が多く出てきました。 仕事がら音楽に携わることが多いですが、 作品や演奏家のルーツを探っていくと大体の場合WW1(第一次世界大戦)やWW2と密接に 関わってくることが多いです。どこかでその辺を掘り下げて話せる機会が あると面白いかもしれません…。 あとは、オンラインでBGMを流すのは雰囲気次第では不要でも いいかと思います。

ケアプラザの吉川陽子さんは、これまで勤務先のパソコンを通してのご参加でしたが、今回はお休みにご自宅から初めてスマホでご参加いただきました。吉川さんは小さいときからエレクトーンを習ったり、クラブでユーフォニウムを演奏したり、かなりの音楽好きのようです。タダーズ音響担当のT.eng.氏の秘蔵のSPレコードをたっぷりと味わっておられました。吉川さんの感想です。 ●日曜日のオンラインタダーズ、お疲れ様でした。 些細ではありますがコメントお送りします。 初めてスマートフォンから参加しまして、思っていたより 簡単にお話できるものだなぁと思いました。 世の中が収まったら、ぜひあの美味しいコーヒーで また皆さんと過ごしたいですね。 よろしくお願いします。

前回に続いてご参加いただいた東田信子さんは、東神奈川の子育て支援組織「かなーちえ」のスタッフ。今回のコロナでは、お勤め先が休館したり、思わぬお休みをいただけたりと、いろいろ影響を受けたそうです。東田さんの感想です。 ●先日もありがとうございました。参考になるかわかりませんが感想を送ります。...

「ずっと参加したかったのですが、なかなか都合があわなくて」と、今回、初参加していただいた、しのきさんです。しのきさんは店主(中城)がかかわっている大倉山ドキュメンタリー映画祭で、ご一緒させていただいています。しのきさんが愛飲されているスムージーのお話から、次に後の本棚にぎっしり並んでいた雑誌「マリ・クレール」の話となり、内容をパラパラと見せていただきました。ファッション、小説、写真、絵画まで広く掲載され、当時の文化の匂いが伝わってきました。また旅行好きな、しのきさんが今年のコロナ騒動でヨーロッパ旅行を断念したお話や、以前に訪れたアウシュビッツ収容所についてもお話いただきました。とても広い守備範囲を持たれているなと思いました。最後にいただいた感想です。「初参加の私がたくさんおしゃべりしてしまいましたが、他の方々のお話も伺いたかったです」。

店主の従兄弟のamisuta-hmさんに、ご参加いただいたきました。今回はずっと聞き役に徹しておられ、amisuta-hmさんがどう感じられたのかが気になっていたところ、とても示唆に富んだメールを送っていただきました。これからのオンライン・タダーズの進め方にとても参考になります。ありがとうございました。まずご意見の中の、少人数だと退出しにくいという点については、入店時に滞在予定時間をお伺いすることも一つの方法かもと思いました。また参加者の紹介も適宜試みてはいるのですが、紹介の途中で脱線したままで反省しております。またBGMもT.eng.氏のご尽力で何回か流していますが、発言者の声の大きさと聞き取りやすさとの兼ね合いがけっこう難しいと感じています。でも喫茶店にBGMは大切ですよね。そして「アンネの日記」のお話の詳細を今度お聞かせください。へろへろ店長へたくさんのアドバイスをお願いします。というわけで以下にamisuta-hmさんのメールをご紹介します。 ●こんにちは。 先日のタダーズは、お化けのように暗がりから参加いたしまして、失礼いたしました。 感想を述べる時期は過ぎているかもしれませんが、 思いつくままに、ダラダラと記載いたします。 ・5人くらいだとちょうどよいような気がする。 ・3人だと途中退出しづらい。 ・東田さんと同世代です。(私の方が1つ年上) ・東田さんに同世代と伝えたかったが、なかなか途中で口をはさむのが難しい。 (若干、タイムラグがある。一方、前回、江東の方とお話した時のように、 一旦話始めると、長くなってしまう。) ・参加者が誰だかわからない、ということはあるかも。(私は不審人物だったような気がします。) ・音量の関係で難しいかもしれませんが、音楽をBGMにするのはどうでしょうか。 (これは、野末さんに失礼でしょうか。音楽は音楽として聞かなくてはいけない?) 店長は、仕切るのが大変なのに、勝手なことを言って申し訳ありません。 アンネ・フランクについては、 小学生の時、「アンネの日記」を読みたいと 母に言ったところ、 「この子は性格が悪いから読まなくてもいい」 と言われました。 でも、世の中にはいろいろな人がいるので、 本を通して、いろんな人への抵抗力を養っておけばよかったな、 と思うことが時々あります。 以上、変な感想で失礼いたしました。 それではまた

リアル・タダーズの専任バリスタで、オンライン・タダーズでも毎回ご参加いただいている川崎の井上清三さん。オンライン・タダーズで井上さんを初対面の方に紹介するとき、元小学校教師、空手の士範、色覚差別撤廃の会事務局長などと多くの切り口がありすぎて、迷うのですが、今回は20年前から毎年、夏休みに実施してきた川崎京都の徒歩旅行を取り上げました。「色覚差別を訴えながら炎天下の東海道を歩く」という錦の御旗を掲げ、川崎のスタートでは新聞記者の取材も受けたことなど、井上さんらしさを含めてご紹介させていただきました。井上さんが伝わったでしょうか?井上さんの感想です。 ●カッコよさに憧れて  今日のオンライン・タダーズで、店主の話の流れから、私が以前東海道を京都まで何度も歩いた話があった。その中で、「日に焼けて顔が真っ黒になるとカッコいい」なんて言葉をだしたんだ。そしたら、店主が「井上さんは、『カッコいい』が行動の原点」と言うではないか。ホントまさしくその通り。「カッコよく行動して女にモテたい・・・んだろ」とよく言われたけど、「カッコいい」がビンゴかも。子どもの頃を思うとまさにこれ。特に中・高・大は、具体例が数多く。バカさ加減で言えば、リンゴを真っ二つに割ることを「カッコいい」と思ったのは極だろう。それができるようになるため、何個リンゴをだめにしたことか。大学受験にしても、「〇〇大学に入ったらカッコいい」という単純な動機。70歳近い今でも頭の中はこれで占めているのかも。  だけど、この「カッコいい」の基準は年と共に変わってきているような。私は色覚当事者なんだけど、45歳までは「カッコ良くない」と思いひたすら隠して来たもんだ。それが今では、強度の色覚当事者の見え方が「かっこいい」と思っているんだから不思議なもんだ。もうすぐ70だけど、どんなことに「カッコいい」と感じるかも楽しみだ。

35℃という激暑の日曜日の朝8時30分より第8回オンライン・タダーズを開催しました。常連である川崎の井上清三さんと、音響担当のT.eng.氏に加えて店主(中城)の従兄弟のMAさんと、いつもお世話になっている東田信子さん、大倉山映画祭実行委員会でご一緒させていただいているしのきさん、ケアプラザスタッフの吉川陽子さん、店主も含めて7人がおしゃべりをしました。今回、初参加のしのきさん向けに、私が簡単に他己紹介をしました。まず夏といえば川崎の井上さんによる酷暑炎天下の川崎京都間の徒歩旅行。そこから話はスタートして、ついでしのきさんの後の本棚から愛読されていたマリークレールの紹介、東欧旅行、アウシュビッツのお話が柱となり、最後はエレクトーン、ユーフォニウムを嗜んでいた吉川さんとT.eng.氏の秘蔵SPレコードをたっぷり聴くことができました。片面3分くらいと忙しかったのですが、昔の音は趣があってとてもよかったです。

タダーズの音響を一手に、お引き受けいただいているT.eng.氏は、プロの音響エンジニアです。お話を伺うと、T.eng.氏は、妥協を許さない質の高い仕事を通して、信頼を得て、さまざまな分野で豊かな人脈を築かれておられるようです。氏の守備範囲は音響関係はもちろん、音楽、特にクラッシックについては詳しく、1枚のレコードから音楽性のみならず歴史的な意味まで、豊かな知識を伝えてくれます。また海外に行く時も、事前に、水質、お酒、特産の食べ物まで、徹底的にリサーチされるそうです。「おいしい珍しいお酒を置いてあることがわかると、それだけを目当てに食事に行ったりもします」とのこと。今回も、さりげなく珍しいカフェ・ウオッカのボトルを出して「ここでいう「カフェ」とは「カフェ式連続蒸留器」のことを指します」などと興味深いお話を展開。さらに後半はSPレコードや真空管アンプ、さらにはタダーズの音響設備の効果的な利用方法まで、教えていただきました。毎回、楽しく勉強になります。これからもよろしくお願いいたします。

オンラインタダーズ開店直後に、スマホを片手にご自宅の中を移動されながら、軽やかに登場されたのは、東田信子さん。東神奈川の子育て支援組織「かなーちえ」のスタッフで、同時に町内会館で定期的に子育て支援活動をされています。その温かいお人柄と軽やかなフットワークは、豊かなネットワークを感じさせてくれます。今回は川崎の井上さんの「僕はしいたけが苦手なんです。特にあの触感はだめですね」との話から、 信子さんが反応され「我が家の半分の二人が食にこだわりがなく、残る二人が苦手があります。実は私もしいたけはだめで、下の息子は、豆腐の食感が苦手ですし・・」。一家の中で、食に拘る家族と拘らない家族が半分ずつとは絶妙なバランスですね。食べ物の話は生き方につながる奥深いテーマで、いくらでのお話ができそうです。またのご来店をお待ちしています。

開店早々に、ご夫婦で、ご来店いただいた東田樹治さんは、住職、NPO、町内会の役員、さらには三枚地区社協の会長さんと、超多忙の方です。一昨年のタダーズ開始以来、さまざまな相談に乗っていただき本当にありがとうございます。さて今回はタダーズ専任バリスタでもある井上清三さんのライフワークである、色覚差別撤廃の会の活動の話からスタート。その中で、東田さんご自身も色覚多様性(色弱)の当事者だということがわかり、思いがけず、井上さんとも新たなつながりが生まれそうです。さらに食のこだわりも捨て、現在、一日一食を実践されている東田さんのお話から、食べ物についての話題がひろがり、それぞれの食のこだわりが浮かび上がってくるなど、楽しい時間となりました。お忙しいとは思いますが、 また遊びに来てくださいね。東田樹治さんの感想です。 ●久しぶりの参加でしたが、やっぱり顔を見ながら話しができるっていいですね! 思いがけず色覚の話から話題が広がって、楽しかったです。 お互いの違いを認め・楽しめる世界になることを願っています。

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