522  オンライン・タダーズの人々 「カッコよさに憧れて」


リアル・タダーズの専任バリスタで、オンライン・タダーズでも毎回ご参加いただいている川崎の井上清三さん。オンライン・タダーズで井上さんを初対面の方に紹介するとき、元小学校教師、空手の士範、色覚差別撤廃の会事務局長などと多くの切り口がありすぎて、迷うのですが、今回は20年前から毎年、夏休みに実施してきた川崎京都の徒歩旅行を取り上げました。「色覚差別を訴えながら炎天下の東海道を歩く」という錦の御旗を掲げ、川崎のスタートでは新聞記者の取材も受けたことなど、井上さんらしさを含めてご紹介させていただきました。井上さんが伝わったでしょうか?井上さんの感想です。

 

●カッコよさに憧れて

 

 今日のオンライン・タダーズで、店主の話の流れから、私が以前東海道を京都まで何度も歩いた話があった。その中で、「日に焼けて顔が真っ黒になるとカッコいい」なんて言葉をだしたんだ。そしたら、店主が「井上さんは、『カッコいい』が行動の原点」と言うではないか。ホントまさしくその通り。「カッコよく行動して女にモテたい・・・んだろ」とよく言われたけど、「カッコいい」がビンゴかも。子どもの頃を思うとまさにこれ。特に中・高・大は、具体例が数多く。バカさ加減で言えば、リンゴを真っ二つに割ることを「カッコいい」と思ったのは極だろう。それができるようになるため、何個リンゴをだめにしたことか。大学受験にしても、「〇〇大学に入ったらカッコいい」という単純な動機。70歳近い今でも頭の中はこれで占めているのかも。

 だけど、この「カッコいい」の基準は年と共に変わってきているような。私は色覚当事者なんだけど、45歳までは「カッコ良くない」と思いひたすら隠して来たもんだ。それが今では、強度の色覚当事者の見え方が「かっこいい」と思っているんだから不思議なもんだ。もうすぐ70だけど、どんなことに「カッコいい」と感じるかも楽しみだ。