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162 無料喫茶店の人々 85「目的や意義より、やりたい気持ち!」


 毎回、朝8時半には無料喫茶店に到着して、美味しいコーヒーを淹れる準備をしていただいている川崎市在住の I さん。必ずその日に入れるコーヒー豆を試飲されて一番あった淹れ方を考えておられるようです。今回はご自分の淹れたコーヒーとワッフルの味のアンサンブルに感動されていました。I さんは教員現役時代に夏休みに毎年、川崎から京都までの炎天下で2週間以上かけて踏破した強者で、店主も毎回、断れずに3〜4日部分参加させていただきました。I さんの感想です。

 

 タダーズコーヒー無料喫茶店に入ると、毎回毎回スタッフ(小物たち)が気持ちよく迎えてくれるのを感じる。そういうところから店主の「やりたい気持ち」が伝わってくる。

 何かをやろうとする時、前段階の準備とか計画予測は大事だと思うけど、やっぱり一番は、「やりたい気持ち」だろう。その気持ちを持って一歩を踏み出したら、いろんなおもしろいことが押し寄せてくると思うんだ。そして、いろんな繋がりができたり、身近なスタッフ(小物たち)に目が行ったり・・・。

 私は小学校教員現役の時、教員の長い夏休みを利用して、川崎から京都までの東海道490kmを毎年歩いていたことがあった。炎天下の中、まったく無謀なことだったんだけど、「京都まで歩いてみたい・・・」という気持ちが抑えられなかった。最初の年は、体重をかなり落としてやっとの思いで三条大橋にたどり着いたという感じだったような。だけど、2回目3回目となるにつれ、旅のスタッフ(小物たち)のこと、同行者との繋がり等々自分にとって気持ちのいい場になっていったような。

目的とか意義とか考えるより、先ずは「やりたい気持ち」だろう。タダーズコーヒー、店主のそういう気持ちが伝わって、気持ちのいい場になっていると思う。