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71 無料喫茶店の人々 40「無料を前面に出した企画が新鮮でした」

ハンドドリップの美味しいモーニングコーヒーを入れるために、朝8時20分に到着して、諸々の準備をしていただいた Iさん。いつもありがとうございます。Iさんの感想です。

 

私は以前、知り合いの本格お百姓さんにお願いして農作業体験塾を作ったことがあります。入塾したのは私だけですが、会費を払っての体験はなかなか楽しいものでした。私は楽しかったのですが、この講師の人にとっては楽しいことではなかったようでした。お金をもらうことで余計な責任が出てくるということかな。お金が介在することで居心地が悪くなってしまうということもあるのです。こう考えてくると他にも出てきそうです。私は川崎で店主と同じ教室を開いています。時々、みんなに楽しんでもらおうと手作り教室などを開きます。企画するのは楽しいのですが、最後に会費をどうするか考えてしまいます。できるだけ安価にしようと考えるのですが、安価であっても楽しさの要求は同じでそれに対する責任を感じてしまいます。あとで「ちょっとなぁ・・・」と感じることがよくありました。もっと高くすればいいのかもしれませんが・・・ちょっとね。

 「無料喫茶店」店主の「ただでやる!」は、すごい新鮮に聞こえました。いろいろ繋がりを作る企画はそこら中にあると思うのですが、先ず「ただ=無料」を前面に出した企画が新鮮でした。なんかこの視点が影響したのでしょうか、自分がおいしいと思ったコーヒーを飲んでもらうことの気持ち良さとか、何気なく置いてある花に目が行ったこととか、いろいろ知らなかった自分を感じちゃっています。