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61 無料喫茶店のきっかけは「0円食堂」でした。

私(店主)が無料喫茶店「タダーズ・コーヒー」を始めたのは、いくつかのきっかけがありました。

まず昨年の夏に千葉で開催された10日間無料瞑想合宿に参加した時に、そこがすべて寄付で行われていたことから「贈与経済」に関心が湧いてきました。そこでねっとで「贈与経済」について調べてみると、誰でも24時間、無料で自由に使えるという「ごちゃまぜの家」という家を見つけました。なんと主宰している坂爪圭吾さんは無職無収入だということです。しかも所在地は菊名駅から徒歩8分。我が家から歩いてもいけます。これは行かなくてはと「ごちゃまぜの家」を訪ねてみました。坂爪さんは古い民家をクラウドファンディングで500万円を集め改装したそうです。住宅地にありながら、どこか懐かしい雰囲気の、とても気持ちのいい空間でした。また無料で参加できる「わたり食堂(0円食堂)」というイベントにも参加してきました。

https://www.facebook.com/events/780291765644486/

 

「0円食堂」は基本無料ですが、お客さんたち同士が様々な美味しい料理を提供しあっていました。その日も全国からさまざま方達が、自慢の料理や特技を持って集まり、舌鼓を打ちながら、楽しくおしゃべりをしていました。私は隣の女性にタロット占いまでやっていただきました。「あなたは空回りしがちですね」。げげっ心当たりが‥。まあ占いはともかく、この無料で参加できる「0円食堂」にとても興味が湧いてきました。幸いにも私の主宰している学習教室「ベイシック・スタディ」は日曜はお休みで空いていますし、ミニキッチンも付いています。使っていないコーヒーメーカーもある‥。無料食堂は無理でも無料喫茶店ならできるかもしれない。早速、無料喫茶店の仮チラシを作ってコーヒー好きの友人のIさんに相談しました。「面白そうですね。協力しますよ」と Iさんが乗り気になってくれたので改めて開催日時を設定しようと考えていたら、次の日曜日にIさんがコーヒー豆を持って来られたのです。「なんだ。今日じゃなかったんですか?」そこで急遽「無料喫茶店」のオープニング日程が決まりました。それが10月21日でした。

完成したチラシを持って隣のIKさんに見せると「わあ面白そう。応援します。いつポスティングをやります?」。そこで慌ててチラシを印刷して、IKさんとご近所に配布して回りました。社協のHさんにもチラシをお渡しすると「住民支え合いマップ作成の時に集まっていただいた方々にもお渡ししておきますね」。さらに自治会長さんにもご挨拶したところ、ご参加いただけることになり、ドンドン輪が広がっていきました。それで第1回の無料喫茶店には予想外の24人の方にご利用いただき、毎月開催へと繋がっていきました。皆様、本当にありがとうございました。無料喫茶店「タダーズ・コーヒー」、皆様と作っていきたいと思います。